GEL-LYTE lllとは、フィット感を高めるシュータンを縦に大きく2分割した「スプリットタン」構造が特徴の<アシックス スポーツスタイル>を代表する1990年に発表された軽量ランニングシューズ。
1980年代にスニーカーのソールテクノロジーの開発競争が起こる中、1986年にアシックスはシリコーン製緩衝材「αGEL(アルファゲル)」を搭載したGT-Ⅱ(ジーティーツー)とフリークスα、2モデルのランニングシューズを発表。
これ以降、ゲルはアシックスを代表するテクノロジーとして進化していく。翌1987年にはゲルライトシリーズの初代モデルGEL-LYTE(ゲルライト)が登場。1990年に誕生したのがシリーズ3代目のゲルライト スリー。
ゲルの軽量性やクッション性に加えて、スニーカー通に支持されるもうひとつの特徴が「スプリットタン」。走行中にシュータンがずれるという長距離ランナーのストレスを解消するための独自設計だ。
ゲルライトスリーを筆頭に海外に向けたランニングシューズは、発売当初はあくまでパフォーマンスシューズとして弁護士や医者といった富裕層に受け入れられた。
1990年代、スニーカーがカルチャーのど真ん中に躍り出て、次々とヒットモデルが生まれては消費されていったが、アシックスの製品ははそれに迎合することなく、支持層を広げていった。